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＜南部鉄器 岩鋳 湯沸し鍋＞

南部鉄器は、17世紀中頃、南部藩主が京都から盛岡に釜師を招き、茶の湯釜をつくらせたのが始まりです。
以来、良質な原材料に恵まれたことや、藩が保護育成に努め各地より多くの鋳物師、釜師を召抱えたことで発展を続け、
その製造品も現在では茶釜から日用品にいたるまで幅広く、国内はもとより世界中の人に愛され続けております。

湯沸し鍋は伝統に培われた確かな技術をもとに丹念に製造された南部鉄瓶のひとつの新しいかたちです。
内面は伝統技法の釜焼仕上げ（※）により形成させた酸化皮膜によるサビ止めをし、
沸かしたお湯には身体に吸収されやすい二価鉄を多く含んだ鉄分が溶出します。
また、水道水に含まれる塩素を除去する働きもあり、よりまろやかで美味しくなります。

※釜焼仕上げ…約900℃の炭火で焼くことにより、表面にサビ止めの四三酸化鉄の皮膜を形成させる伝統技法です。
　　　　　　　皮膜に色ムラが生じていることがありますが、使用上問題はございません。

このお鍋を使えば、毎日飲むお茶やコーヒーなどから
現代人に不足しがちな鉄分も補給できる優れものです！
さらに水道水の塩素も取り除いてくれます。

まさに一石二鳥のいいお鍋です！

※安全のために必ずお守りください

○高温の状態から急激に冷却する事は、割れやヒビの原因となりますのでお控えください。

○水の量は8分目までとし、満水でのご使用は避けてください。

○本体･蓋･ツル部分は使用中や使用直後は大変高温になっておりますので、直接触れず鍋つかみなどをご使用ください。

○鍋の内側には決して手をかけないでください。また、洗剤やスポンジ等でお手入れしますとサビ止めの酸化皮膜や付着した湯垢の膜が取り除かれてしまいますのでご注意ください。

○強火で沸かしますと注ぎ口から沸騰したお湯が出ることがございます。火力を調整しながらご使用ください。また、注ぐ際にもお湯が吹き出る事がありますのでご注意ください。

○過度に空焚きしますと外側の焼付塗装や内側の酸化皮膜の剥離、ヒビの原因となりますので、空焚きは水分がなくなるまでとしてください。

○電子レンジではご使用になれませんのでご注意ください。

○湯沸し以外の目的でのご使用はおやめください。


＜上手なご使用方法＞
●ご使用の前に
1、本体にヒビやへこみがないか、取っ手がしっかり付いているかなどをご確認ください。

2、軽くすすいだあと、水を8分目まで入れて15分程度沸騰させてください。

3、始めは金気でお湯が濁りますので、3回ほど繰り返し水が透明になってからご使用ください。
(長くご使用にならなかったときも使い始めは同様の作業を行ってください)

●錆び付かせてお湯が濁ってきたら
最初に軽くすすいで8分目まで水を入れ、煎茶葉を湯呑み茶碗1杯分くらいの量を布で包み、
空焚きに注意しつつ30分程度煮込んでください。
これは煎茶葉に含まれるタンニンと鉄分の化学反応を利用した金気止めの方法です。
この作業を2～3回繰り返すとより効果が得られます。

1、鍋の内部に残ったお湯はそのまま放置せず、必ずポットなどへ移すなどして空の状態にしてください。

2、蓋を取り余熱や軽い空焚きで完全に乾燥させてからおしまいください。

3、鍋の内側は使用していくうちに赤い斑点が現れ、その後白い湯垢の膜ができますが、決して擦り落とさないようにしてください。湯垢の膜ができると内面が赤くても水は透明を保つようになり、味も一層美味しくなります。

4、長期間保管する際は蓋と本体を別に、吸湿性の高い新聞紙等に包み、乾いていて風通しの良いところにお仕舞いください。